食物アレルギーっ子の日々のあれこれ

エピペン携帯マルチ食物アレルギー高校生を持つ、小中高大家庭科講師。教育現場と食アレッ子家庭の架け橋・サポートをしたいと食物アレルギーに関する活動をしている。息子が小さい頃はお米・麦茶を含む15種類以上のアレルゲン有。アレルギー専門医の指示の元、経口免疫療法を実施中。

誤食事故① 園での誤食事故(卵) 事故概容(5歳4ヶ月)

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『誤食事故を受けての保護者の思いを知りたい』とのご要望を頂きました。

講演会用にこの記事をアップしますが、事故に関する記事は非常にデリケートな話になります。ご自身の判断の元、そのことをご承知置き頂きお読みくださればと思います<(_ _)>

 

誤食事故の記録をまとめていたファイルを、久々にダンボールから取り出してきました。その中からピックアップし記事にします。

 

 

2012年21日(水) 〇〇園で、誤食事故 当日の流れ

                                       

11:45  給食開始

 

12:20  栄養士巡回の際、息子の口まわりの発疹に気づき、役員の仕事で園内にいた母に連絡。栄養士、「いつもより発疹が多い気がします。今日の給食は卵チャーハンで、卵を・・・」を母に言いながら、息子の給食に卵を入れてしまったことに気が付く。母は教室に急いで行き、息子の発疹の状況(口周りに激しい発疹、時間の問題で呼吸器にも影響が出ると予想されるぐらい激しい発疹)を見て、母が持ち歩いている内服薬(ザジテン・セレスタミン)を飲ませようとするが、本人は薬を飲む所ではなく激しく抵抗。ザジテンは数人がかりで飲ませるが、セレスタミンがうまくいかない。

 

12:25  診療所のドクター到着。母と交代し、最終的にはドクターが指を息子の口内に入れ何とか飲ませる。しばらくドクターも様子を見てくださるが、喘鳴もないので大丈夫でしょうということで解散。安静にしないといけないので、自宅に帰る準備をしていて歯磨きをする。

 

13:00  激しく大量に嘔吐、鼻水も出現。ドクター到着。しばらく様子を見てくださりSPO2も安定している、喘鳴もないということで再び解散。吐いてしまったので帰宅したらまた内服薬を飲むよう指示。

 

14:00 自宅で何とか追加の内服薬を飲む。

16:00 ドクターから、自宅に電話。容態の確認。新たな症状なし。

18:00 同上

21:00 就寝前にまた同じ内服薬を飲む。

 

偶然、母が園内におり緊急薬を飲ませるなどの対処を出来た。

しかし、その後の今後の対策等を園と話し合う中で命に関わる重大事故にも関わらず危機意識が少なく安心して通園させられる状況とは判断できず、通園させない期間に入る。

 

 

今回の事故によって 

  • アレルギー値が上がり、除去してきた4年半が無駄になったと予想されること
  • エピペン(緊急時の自己注射薬)を持つことになってしまったこと(エピペンを持つことによっての弊害もある)
  • 関係者の無責任で無神経な言動

 

 

 

この事故によって、私はPTSDになりました。時間がかなり経ってから息子がお世話になっていた北九州の先生から言われて、そうだったんだ・・・と気付いたぐらい、自分で自分がおかしくなっていた度合いに気付いていませんでした。

大好きな紅茶も飲めない、大好きに嵐のにのの映像を見ても涙が出てくる・・・食べられない・飲めない・眠れないと身体もボロボロになりました。

 

 

 

事故に関する記事をアップするにあたり迷いもありました。あの時の様子が蘇ってきて、首元を締められるような苦しさを感じます。

しかし、事故後の対応の悪い例として知って頂くことが新たな事故を防ぐと信じています。コメント・ご批判・詮索等はご遠慮くださるよう切に願います。 

 

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