『 学校における食物アレルギー対応指針 文科省H27-03.pdf』より
先日の学童の先生方の研修会で紹介したものです。
なぜ今改めてこの記事をアップするかというと、身近な方が誤食により大変な事態になっています。
子供に関わる仕事をしている1人の人間の認識の甘さが、子供さんの人生を変えました・・・
学校における食物アレルギー対応指針 など
《アレルギー対策 3つの柱》
1 情報の把握・共有
アレルギー対応の基本は、正確な情報把握とその共有である。児童の状態について、医師の判断を踏まえて正確に把握すること、事故につながるリスクについての情報を収集することなど、日常からの情報把握が重要。正確な情報の共有が食物アレルギーの児童を守ると共に、スタッフの不安や負担軽減につながる。
2 事故予防
食物アレルギー対応の目標は、事故を起こさないことである。事故予防の観点で提供物の提供工程をチェックし、事故リスクを評価、そして更なる予防策を検討するなどの対応が求められる。
3 緊急時の対応
事故予防をしていても事故は起きるものという考え方を共有し、緊急時には特定のスタッフだけではなく誰もがアドレナリン自己注射(エピペン)の使用を含めた対応が出来るよう、日頃から施設全体での取り組みが必要である。
まず・・・
1 情報の把握・共有
ですが、これが最初の一歩です!!
我が家の場合、4月に小学校の先生(担任・栄養教諭・養護教諭・教頭・校長先生など)とお話して、その年度の方針等を決定していきます。
ここで沢山のことを確定していきます。
毎年この日は、親としては今年は大丈夫かな・・・という不安な気持ちで行きます。
どういう体制で今年はいくのかということを伺うまでは不安でいっぱいです。
先生方とチームになれるか仲間になれるか・・・ということが重要です。
『子供の命を守るチーム』
だと考えます。
2 事故予防
予め様々なことを決めておくことは重要です。そして決めるだけでは決してなく、それを忠実に実行するかということが大切です。決めて終わりでは全く意味を成しません。
基本的なこと(息子の誤食事故の際は、『隣に先生がつく』という決まり事から守っていませんでした・・・)を1つ1つ積み上げて実施していくことが事故予防に繋がると考えます。
3 緊急時の対応
人間、ミスをする生きものだと私は考えます。ヒューマンエラーは必ずあります!!
ミスをしようと思ってする人はいないでしょうが、ミスは起こるものなのです。
そのような考えの元、
『もし発疹・発赤が出たら・・・』
『嘔吐したら・・・』
『呼吸が苦しくなったら・・・』
と仮定し迅速に動けるようにシミュレーションをし準備しておくことが重要です。
その準備があるからこそ、落ち着いて行動出来ることに繋がり=子どもの命を守ることに繋がるのだと考えます。
そして施設・学校全体で上記のことに熱心に取り組んでも、最後は個人の認識次第です。
『これぐらい良いか・・・』
『ちょっとぐらい良いか・・・』
『まぁ大丈夫だろう・・・』
これが大事を招きます。
コップの洗い方が雑で、微量に残っていた牛乳に反応し
に・・・
別に作らないといけないものを、他のお子さんと一緒に作ってしまったのにも関わらず、
『まぁ、大丈夫だろう・・・』と提供し
アナフィラキシーになり救急車で搬送・・・
全国で『ヒヤリハット』事例が後を絶ちません。
私の周りでも起こっています。
小学校に入学してからの息子が一番症状が出た時は、
『おかわりのサラダ』
で膨隆疹・・・(@_@;)
電話を頂いて、慌てて学校に行きました。
保健室で寝ている息子を見て、かなり焦りました。
幸い、内服薬で症状が止まったので自宅安静。
原因としてはカレーがメインの日で隣にあったサラダ(勿論息子のアレルゲンは入っていません)にカレーが付着し、たまたまおかわりしたらそこにカレールーが付いていて、ルーの小麦に反応したものと思われます。
これ以降、アレルゲンがある日はおかわり禁止になりました。
本当に油断大敵です!!
突然起こるのが、誤食事故なのです。
気を付けても気を付けても事故は起こるものとして、動くべきです。
親は毎日子どもが帰宅するまで、不安でいっぱいなのです・・・
『ただいま~♪』と言う顔を見るまで怖いのです・・・
子供に関わる仕事の方の認識を変えるためにはどうすべきか・・・
責任者の方は勿論現場の1人1人の方までご理解頂くためにはどうすべきか・・・
施設間・学校間の温度差もあるし・・・
考えていかなければならなことが山積ですが、私は私に出来ることをやっていくしかありません。