食物アレルギーっ子の日々のあれこれ

エピペン携帯マルチ食物アレルギー高校生を持つ、小中高大家庭科講師。教育現場と食アレッ子家庭の架け橋・サポートをしたいと食物アレルギーに関する活動をしている。息子が小さい頃はお米・麦茶を含む15種類以上のアレルゲン有。アレルギー専門医の指示の元、経口免疫療法を実施中。

「“弁当の日”がやってきた」 竹下和男先生 「子どもを台所に立たせよう」講演会

 

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今日は何度となく繰り返し読んだ本の著者の先生の講演会に行ってきました!!

 

竹下和男先生

子どもが作る“弁当の日”提唱者

 

 親は手伝わないでと保護者に訴えて、献立から片付けまですべて子どもに取り組ませる「弁当の日」の講演・執筆活動をしている。

 小学校教員、中学校教員、教育行政職、校長と歴任。

 2001年に香川県・滝宮小学校でスタートした「子どもが作る弁当の日」は、2014年度末で実践校は1700校を超えた。

2003年に「地域に根ざした食育コンクール」で農林水産大臣賞を受賞。

2014年に第8回キッズデザイン賞、消費者担当大臣賞を受賞。

2015年、ミラノ万博日本館では世界に向けて弁当の日が紹介されている。

未来の子どもたちの食と農をよくしていくための優れた教育実践だと評価されたことを喜んでいる。

 子どもたち・若者たちの食の乱れは、大人たちの責任だ。食べることの大切さを学ぶ機会として、弁当の日が全国でさらに広がることを願っている。

http://www.ruralnet.or.jp/ouen/meibo/326.html

 

 私は数年前、九州大学佐藤剛史先生の講演会で九大の学生さんの「九大お弁当の日」のことを知り、そこから竹下先生の取り組みや著書を知り、竹下先生・佐藤先生の著書を何度となく繰り返し読みました。

 

今回S東美さん主催で無料での講演会、行ってきました!!

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とても気さくな先生で、上の写真は講演会前にご自分で作ったスライドを流してお話してくださっていました。スライド作りは先生のご趣味だそうで、全部流したら25時間ぐらいかかるそうです(^^ゞ 

少しでも多くのことを知って欲しい、今の子供たちの現状に大人たちには焦って欲しい、弁当の日の取り組みの影響など講演会で伝えたいことが沢山あるんです!!だから焦った話し方なのです!!とおっしゃっていました。

 

 

沢山の言葉が心に響いた講演会ですが、抜粋して紹介します。

 

料理を作って食べることが楽しい♪と思う心を育てることが大切

“人に喜んでもらうため”という感覚を持たせる→褒められる→また人に喜んでもらいたくなる!!という良い循環になるよう仕向ける

・食べる=×栄養素を取り入れる  親子のきずな、胃袋の話ではなく心の話なんだ!

・スキャモンの成長曲線

・「はなちゃんのみそ汁」読んだり見たりして、鼻がツンとする子→いじめをしない

 逆に鼻がツンとしない子→危ない、共感脳が育っていない

・細胞の中で脳と心臓は入れ変わらない、3歳までの感覚が死ぬまで続く!!

 『生まれ変わるまで自分を守り続けてくれる』

 

・弁当の日の条件

 ①子どもだけで献立作成、買いだし、作る、盛り付け・・・

 ②小学5・6年生だけ(家庭科で前倒しで教えます)

 ③10月から2月までの年に5回

 

・子供はいいかっこするために『これ、おれが作った卵焼き~!!』自分が作った卵焼きだけの自慢をする。他の子は、今度は自分も卵焼きを作ってみようと思う。卵焼きを自慢した子は他の子に「からあげは?レトルト?」と言われる・・・卵焼きだけを自慢した子は次回は唐揚げも自分で作ると心の中で誓い、次回実践する・・・そうしてみんなが全部作るようになる!!

・お弁当を作るために準備をし、当日は早起きをし・・・セルフコントロール力が自然と身に付く

大人になるために「弁当の日」だと子どもが自分で気付くことが出来る「弁当の日」

作るのが楽しいという心と身体を育てる

・3歳~9歳は味覚が発達する時期 苦い&渋いがわからないとビタミン・ミネラル不足になり、健やかに育たない。

・「弁当の日」の1期生は29歳。結婚して子どもがいる子もいる。「弁当の日」があったから、自分は色々なことが出来るようになった!!変わることが出来た!!と言っている。新婚の女の子は、旦那さんにこんなに料理の上手な人と一緒になることが出来て幸せ~毎日の食事が楽しみ♪と言われ、義理のお父さんお母さんにもお弁当を作ったりと、楽しく料理をしている。

・砂糖の取りすぎで“うつ病

 砂糖は化学物質、賞味期限がない・・・

・九大の学生 食事がお菓子・菓子パン・ケーキ →砂糖依存症

 部分修復は可能なので、これからの食事を変えよう!!

・人間の身体を作るものは食べ物!!

 身体を整えるということは楽しいという感覚を持って欲しい

・「死ぬ前に食べたいものは?」→「お母さんが作ってくれたお弁当・・・」

・親は時間(寿命)を費やし、子どもに食事を作っている

・家族の食事の準備は楽しいということを共有しよう

 家族揃ってスーパーに行こう!

・大人の階段をのぼる=食事を作る、スーパーで棚の奥から牛乳を取る

   大人がしていることをしたい!!と思えるような環境を作る!!

 

・「弁当の日」実践校は全国で1800

  宮崎県は90% 教育長が「弁当の日」をしましょう!!と推進してきた

・「弁当の日」を環境として与えよう!!

 

この他にも沢山のことを教えて頂きました!!

「弁当」以外にも、10代での妊娠、虐待、少子化、犯罪・・・様々なことのお話を伺いました!!

この記事は講演中にメモったものをただ羅列しただけ→わかりにくくすみません(@_@;)

先生の著書をもう一度読んで、もっと深く考えます!!

 

我が家の息子は食物アレルギーで、だからこそ親は先に死ぬのだから自立させないと!!自分で自分の食事を作ることが出来るように!!と焦ってばかりの私でした。

一時期、一緒に牛丼を作ったり野菜を切ったり肉を炒めたり・・・色々していましたが、自分からしよう♪というかんじでは全くなく・・・

私が押しつけていました(T_T)

これじゃダメなはず~

 

私自身小さい頃から台所に立つのが好きで、母親が看護師で夜勤でいなくて私が食事やみんなのお弁当を作ったり・・・そういう環境だったので、台所に立つのが自然で・・・

正直、息子にどうしたら良いのかわからない~(@_@;)

 

 

 

先生は今日の講演で最初に

『人は置かれた環境に適応する』

   ↓

『人は環境を変える脳を持っている』これは人だけが持つ脳である!!

と話してくださいました。

う~ん、深い・・・

 

自分でしよう!!したい!!と思える&行動出来る環境作りが大切だとも教えて頂きました。

 

 

今日は竹下先生に長崎でお会い出来るなんて~!!

一列目で間近でお話を聞けて、嬉しい一日でしたヽ(^o^)丿

 

購入した本にサインまで頂き、有難や~!!

少しでも子どもたちに還元出来るよう、自分が勉強するぞ~!!

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「作る楽しさを子どもたちに」

先生、かっこいい~(#^.^#)

 

竹下和男先生、九大の佐藤剛史先生関連の本はおススメです!!

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↑ 家族同様の牛を、食肉センターに売ることで生計を立てている農家の女の子。牛を解くのが仕事の坂本さんと、その息子。読んでいて大人も涙する一冊です。

私は何度も息子と一緒に読みました。

 

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“弁当の日”の実践にまつわる人間模様を小説化。子どもたち一人ひとりの「自分で作る」ことへの憧れが、友達を変えクラスを変え、親を変えて教師を変える。

 

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ご存じの方も多い『はなちゃんのみそ汁』

竹下先生、実はエキストラで出演されたそうです♪

 

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↑ この本は一番繰り返し読んだ本です。助産師の内田先生が「性教育」ではなく「生教育」を食卓から始めようとして“弁当の日”と出会ったという内容です。

表紙は、『はなちゃんのみそ汁』のはなちゃんが描いたお父さんとお母さんのイラストだそうです♪

 

この他にも、絵本「弁当の日」がやってきた!!は、子どもが作る弁当なのに、ついつい親が手伝ってしまう現実。“弁当の日”に込められた「自立」のテーマを、魚戸さんがみごとに絵本化。学級文庫に是非!!という内容です。

 

 

 

「弁当の日」長崎県での実践校・・・高等学校では1校のみ記載されていました。

宮崎県は90%・・・

長崎もガンバランバ!!

 

年間200回にも及ぶ講演会を行っている竹下先生、長崎に来てくださり本当にありがとうございました!!