
『6月3日。島原市 雲仙普賢岳 大火砕流 今年で35年となりました。』
6月3日
島原で大きな災害が起きた日を、今年も静かに迎えました。
あの日から今年で35年になります。
長崎県島原市の雲仙普賢岳で大火砕流が発生し、猛烈なスピードでふもとの集落を襲いました。この火砕流で警戒中の消防団員と警察官、報道関係者、火山学者ら43人が犠牲になりました。
雲仙普賢岳は前年11月、約200年ぶりに噴火を始めていました。
昨年、当時「ひげの市長」として親しまれた鐘ヶ江市長が亡くなられ、 今日は市長がいらっしゃらない初めての祈りの日でもあります。
私自身は、当時まだ中学生でした。
帰りの会で担任の先生が、
「普賢岳で大災害が起こりました。今日の部活は中止です。 ご親戚とかいる家庭もあるだろうから早く帰りましょう。」
と少し切羽詰まった声で伝えてくれたことを、今も強く覚えています。
私と同学年の子を持つ方も、消防団員としてなくなりました。
この災害がなければ、
親としても
子としても
違った人生が、景色があったのではと想いを馳せています。
長崎に暮らす私たちは、この日を「忘れない」だけでなく、 いまの暮らしの中でできる備えにつなげていくことが大切だと感じています。
家族で避難場所を確認したり、非常食を見直したり、 ほんの小さな一歩でも、“今日という日”が思い出すきっかけになりますように。
亡くなられた方々に心から哀悼の意を捧げるとともに、 地域の安全を守る取り組みを、これからも続けていきたいと思っています。
今年度は、ありがたいことに防災のお話をさせていただく機会を早い時期からご依頼いただいております。
地域のみなさんと一緒に「備える力」を育む時間を今まさに準備しています。
今日を忘れず、明日につなげていくために。
これからも、地域とともに歩んでいきたいと思っております。